▼あ
- 会いたかった人、曲者天国 中野 翠
- 文春文庫 2001.9 ISBN: 4-16-755211-6
- 「他人じゃないっ！」という気持を基準に選んだ39人の愛着ある「曲者」たちをコレクション。人物評伝的エッセー集。
- 【読2001.9】面白かった。見聞広がる。興味を持ち『日本文壇史』少しずつ読書中。
- ★[bk1]
- 暗号解読 ―ロゼッタストーンから量子暗号まで サイモン・シン 青木薫訳
- 新潮社 2001.7 ISBN: 4-10-539302-2
- 歴史の背後に秘められた暗号作成者と解読者の攻防。暗号の進化史をわかりやすく解説し、情報化社会の未来を描きだす。
- 【読2002.1】特に公開鍵暗号を知っておきたくて手に取った。…THE CODE BOOK。本書はスコットランド女王メアリーの裁判について語り始め、いったん古代ギリシャまで遡って未来の暗号技術「量子暗号」に至る脈々とした歩みを非常に明晰な語り口で説き続けてくれる。面白かったし勉強にもなった。◎
- ★[bk1]
ブックレビュー『暗号解読』
▼い
- 居酒屋かもめ唄 太田和彦
- 小学館 2000.12 ISBN： 4-09-379177-5
- 「日本すみずみ、酒場に歌あり。実在の酒場に取材した、改心の居酒屋紀行」（本書帯より）。酒、食、そして人と人の…
- 【読2002.8】行きつけの居酒屋が欲しくなる、人って良いなあと思わせてくれて読後感すがすがしい、滋味あふれる本。◎
- ★[bk1] journal02.08.05
▼う
- 動く指 アガサ・クリスティー 高橋 豊訳
- ハヤカワ・ミステリ文庫 1977.11 ISBN: 4-15-070027-3
- 転地療養中の傷痍軍人バートンと妹の元にある日届いた不気味な匿名の手紙がことの始まりだった…ミス・マープルもの。
- 【読2001.11】名作ぅ。単純なようで深い。登場人物キャラが素晴らしく良い。◎
- ★[bk1]
- 姥ざかり花の旅笠 小田宅子の「東路日記」 田辺聖子
- 集英社 2001.6 ISBN: 4-08-774530-9
- 天保十二年正月に、筑前の商家のご内儀・小田宅子は、仲良し歌仲間と旅立った。五ヶ月八百里。五十路女四人の元気旅。
- 【読2001.8】旅心に酔い、江戸に思いを馳せる。旺盛な好奇心と知性に舌を巻く。◎
- ★[bk1] ブックレビュー『姥ざかり花の旅笠 小田宅子の「東路日記」』
- 海辺のカフカ 村上春樹
- 新潮社 2002.9 ISBN： 4-10-353413-3（上） 4-10-353414-1（下）
- 十五歳になった田辺カフカは二度と戻らない旅に出て、高松の古い図書館にたどり着く。ネコと話せるナカタさんはヒッチハイクで星野くんと出会う…。
- 【読2002.9】７年ぶりの長篇書き下ろし。『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』の精神的な続編もしくは延長線上にある別バージョンの物語ともいえる。四国の森がきれいでこわくて不思議で。世間的評価はさまざまなれど惑わされることなかれ、迷っているなら読もう、春樹作品のクオリティは軽々とクリアしていて決して駄作なんかではない。◎
- ★[bk1]（上） （下） journal02.9.14、16、18、19、20、10.22
▼え
- 〈映画の見方〉がわかる本』―『2001年宇宙の旅』から『未知との遭遇』まで（映画秘宝COLLECTION22） 町山智浩
- 洋泉社 2002.9 ISBN： 4-89691-660-3
- ニューシネマの著名な作品を中心に、一癖ある「わからない映画」のいわゆる「サブテキスト」を探る。映画好き必読の書。
- 【読2002.9】本書で取り上げている映画作品は『2001年宇宙の旅』『俺たちに明日はない』『卒業』『イージー・ライダー』『猿の惑星』『フレンチ・コネクション』『ダーティーハリー』『時計じかけのオレンジ』『地獄の黙示録』『タクシードライバー』『ロッキー』『未知との遭遇』。「わからない映画がわかり始める、隠された事実の数々」をいろいろ書いていてくれてためになり、かつ、たいそう面白かったのである。◎
- ★[bk1] journal02.9.24
