■cinema■comment 【エリン・ブロコビッチ】
エリン・ブロコビッチ Erin Brockovich
- 監督 スティーブン・ソダーバーグ
- 製作 ダニー・デ・ヴィート、マイケル・シャンバーグ、ステイシー・シャー
- 製作総指揮 ジョン・ハーディ、カーラ・サントス・シャンバーグ
- 共同製作 ゲイル・ライアン
- 出演 ジュリア・ロバーツ、アルバート・フィニー、アーロン・エッカートほか
- '00 ユニバーサル・ピクチャーズ＆コロンビア・ピクチャーズ提供 ジャージー・フィルムス製作
- 131分
●20010708 レンタルビデオ・日本語吹き替え版で
映画「エリン・ブロコビッチ」は爽快な佳作だった。レンタルビデオで鑑賞。法律用語がたくさん出てくるだろうと日本語吹き替え版を借りた。実話を元にした映画で一種のサクセスストーリー、後味が非常に爽快である。
カリフォルニア州モハベ砂漠にある砂っぽい小さな町。無職・金無し・学歴無し・離婚２回・３人の子持ちの元ミス・ウィチタ、エリン・ブロコビッチ。お先真っ暗になったエリンは、あることで知り合った弁護士の法律事務所に押しかけなんとか事務員として雇ってもらう。ある日、ボランティアで扱う不動産案件の書類を整理していて不審点に気が付いた彼女は調査をし始める。やがてその調査をきっかけに真実を知った被害住民たちは、大規模な公害訴訟を起こす。苦闘する弁護士エドとエリン。そして調停の結果、彼らはアメリカ史上最大の和解金を勝ち取った…というお話。
エリンの情熱。ちょっとやそっとでは諦めない、ねばり強い不屈の精神。彼女の一生懸命さがいつしか住民に伝わり、生まれて初めて人々から尊敬されるようになる。他人の力になることで結果的に自己の尊厳を取り戻し、彼女は自分自身が救われたことを知るのだった。ジュリア・ロバーツが吹っ切れた演技で、痛快。カメラワーク、グゥ。エド役アーロン・エッカートのユーモアと滋味あふれた演技、良かった。風景や音楽や生活光景、アメリカを満喫。エリン・ブロコビッチ本人がウェイトレス役で出ている。
ジュリアは本人の本来の持ち味にもよく合っていたのかエリンを好演し、2000年第73回アカデミー賞主演女優賞を獲得した。この年のアカデミー賞は、監督のスティーブン・ソダーバーグが『トラフィック』で監督賞を受賞、他にもこの「トラフィック」は助演男優賞、脚色賞などを得てソダーバーグ旋風が吹き荒れたのである。なお同年作品賞は「ショコラ」「グリーン・デスティニー」「エリン・ブロコビッチ」「グラディエーター」「トラフィック」がノミネートされ、「グラディエーター」が選ばれた。
| 2000年／アメリカ映画 カラー ２時間11分 ユニバーサル・ピクチャーズ＆コロンビア・ピクチャーズ提供 ジャージー・フィルムス製作 |
| Erin Brockovich オフィシャルサイト（英語） 日本公式サイト 製作：ダニー・デ・ヴィート、マイケル・シャンバーグ、ステイシー・シャー 製作総指揮：ジョン・ハーディ、カーラ・サントス・シャンバーグ 共同製作：ゲイル・ライアン 監督：スティーブン・ソダーバーグ 脚本：スザンナ・グラント |
| 出演：ジュリア・ロバーツ アルバート・フィニー アーロン・エッカート ピーター・コヨーテ マージ・ヘルゲンバーガー チェリー・ジョーンズ スコッティ・レブンワース ジェミーン・デ・ラ・ぺニャほか |
